介護職に対してもつイメージはどのようなものでしょうか。
同じ世話をする仕事で言えば看護職の方が良いイメージを持っているのではないかと思います。
給料など収入の面や高齢者相手という事で感じる不安、仕事のイメージでもし足が遠のいているのならば、もっとよく介護職について調べてから判断しても遅くはないでしょう。
これからも確実に増加するだろう高齢者に対し、若い世代の従事者はどれくらいいるでしょうか。
2013年に厚生労働省によって行われた介護労働実態調査によると、男女別介護職員の年齢の割合は20代男性は24.5%です。
それに比べ女性は9.7%と低くなっています。
その後2015年の調査では男性27.6%、女性14.0%と増加傾向にありますが、厚生労働省はこのままだと2020年度に約20万人の介護の人材が不足するとみています。
20万人の人材に基盤整備のための5万人、合わせて25万人の人材を確保するために、介護報酬の引き上げなどの処遇改善や介護福祉士を目指す学生への奨学金、職場定着資金の援助の計画実施に努めています。
介護保険法と共に始まったといっても過言ではない介護という職種は他の職種に比べてまだ新しく、これからも変化のある職業になるでしょう。
何十年か経ち、現状のマイナスイメージが改善され、現在よりもさらに数多くの介護職員が働くようになったとしたら、20代のころから資格などを取って経験を積んだ者と、転職してきた同じ年の者でははたしてどちらが必要とされる人材となるでしょうか。